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ニューヨーク州都市交通局(MTA)は10月28日、マンハッタン区の2番街を通る地下鉄新路線の工事に充てる予算を10億ドル(約1230億円)削減することを発表したが、これを巡って3日に開かれた記者会見ではニューヨーク州および市の議員らとMTAとの間で激論が交わされた。
記者会見に参加した州議会上下両院議員、市議会議員、市会計監査官、マンハッタン区長らはMTAに対し、2015〜19年の資本計画の同路線工事の予算に再び10億ドルを充てるよう訴えた。
工事は63〜96丁目駅を結ぶ第一段階が完了しており、この部分だけが16年12月に開通することが予定されているが、議員らは「予算削減は今後の工事の遅れを招く。イーストハーレムに住む低所得者層を軽視している」と主張した。MTAの広報担当官アダム・リズバーグ氏は、「われわれは全力で計画に取り組んでいるが、早くても19年までは地下トンネルの掘削工事を開始することができないため、その分の費用を予算に組み入れるのは意味がなく、削減しただけ」と説明した。
MTAの最高経営責任者トーマス・プレンダーガスト氏は、「イーストハーレムの掘削工事の予定を早めることができるのなら、資本計画の修正をするつもりだと約束した。計画を迅速に進める方法を前向きに模索している」との声明を発表している。
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