2016年2月11日 NEWS DAILY CONTENTS

うれしいのは子どもだけ? 祝日追加で負担増

 今年度よりニューヨーク市の公立学校の休校日が増えたことで、新たな悩みや手間が増えた親や学校関係者も多いようだ。
 9月はイスラム教徒の祝日「イード・アル=アドハー」のため24日が、2月は「旧正月(中国春節)」のため8日が新たに休校となったが、いずれも国民の祝日ではない。また、9月は8日までが夏休みで9日から新学期が始まるが、14、15日がローシュ・ハッシャーナー、23日はヨム・キプルと、ユダヤ暦の祝日で休校となる日が続く。2月も旧正月の翌週15~19日は冬休みのため、休みが多い。
 学校の休みが増える分、働く親は誰かに子どもを預ける必要が出てくる。また、長い休みにはミニキャンプなどに申し込むこともあり、経済的負担も大きい。
 スタテン島工業専門学校の校長はDNAインフォの取材に、「休みで指導内容が途切れないよう、学期中のマーキングピリオド(採点のための一区切り)を一つ減らし、課題は告示や提出期限を休みに合わせて変更した」と話す。休校日が増えたことによりカリキュラム変更を余儀なくされた学校も多く、学校関係者の負担も大きくなっている。

多様な人種が集まるニューヨークならではの悩みといったところか (photo: jaysonnj)

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