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ニューヨークのビル・デ・ブラシオ市長は11日に開かれた記者会見で、市は、ジカ熱がまん延する国や地域を訪れた妊婦を対象とした無料の血液検査を開始する方針であることを発表した。
市ではこれまでに5人のジカ熱感染者が確認されているが、感染者が訪れた国や地域名については明らかにされていない。市長は同日、昨年まん延したエボラウイルスの対応にも当たった医師十数人と面談し、発熱や湿疹、関節痛、目の充血などの症状が現れ、ジカ熱への感染が疑われる患者への血液検査提供方法などについて非公開で話し合った。
カリブ海沿岸の国や地域では、ジカ熱に感染した妊婦の流産や、生まれた子どもが先天性欠損をもっているケースが増加している。米疾病予防管理センター(CDC)によると、全米で52人が、ジカ熱がまん延する地域を訪れた後に感染が確認されているという。またダラス市では、性交渉による感染が1件報告されている。
ジカ熱には予防接種がないため、CDCは妊婦に、ジカ熱がまん延する地域への渡航を避けるよう勧めている。また、ジカ熱がまん延する地域へ渡航した相手との性交渉を避けるか、コンドームを使用するよう呼びかけている。ジカ熱ウイルスは、感染後、体内に最低でも2週間は残るという。
市長は、「市では感染の危険性はないが、万一に備えた準備は必要である」と述べた。
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