2016年3月30日 NEWS

州市職員、Nカロライナ訪問禁止  LGBT差別州法への抗議

 28日付のニュースデイによると、ニューヨーク州のアンドリュー・クオモ知事およびニューヨーク市のビル・デ・ブラシオ市長は同日、ノースカロライナ州で性的少数者(LGBT)差別禁止条例を差し止める州法が可決されたことへの抗議の意思を示すため、州および市の職員が、公的資金を使って不要不急の目的で同州へ行くことを禁止する行政命令を発令した。
 同州議会は先月、シャーロット市など10の地方自治体で可決された、レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダーなどの性的少数者への差別禁止条例を無効とし、自己が信じる性別ではなく、生物学上の性別用のトイレを使用するよう命じる州法が可決された。今月23日にはパット・マックローリー知事がこれに署名し、同法を迅速に成立させた。
 クオモ知事は、行政命令を発表した声明文の中で、「ニューヨークでは自己の性別認識や性的指向を問わず、全ての人が法の下で同じ権利を与えられる資格がある。同性愛者らによる抵抗運動、ストーン・ウォールの反乱から同性愛カップルの結婚合法化まで、わが州はLGBTコミュニティの希望と平等のための旗手となってきた」と述べた。
 デ・ブラシオ市長は、ジョージア州で同様の州法が可決された場合、同州への出張も禁止するとの意向を明らかにしている。

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