2016年3月30日 NEWS

消えた指輪、遺族の元に戻る  入院中に盗難?

 27日付のCBSニューヨークによると、スタテン島の病院で危篤状態にあった女性の指から消え、盗まれたと思われていた指輪が、遺族の元に戻ってくるという出来事があった。
 14日、同島のリッチモンド大学病院に運ばれ入院していたポーリーン・トゥーヒグさん(92)は、脳梗塞と診断され危篤状態にあった。家族がポーリーンさんを見守っていると、彼女の手にはめられていた結婚指輪がなくなっていることに気づいたが、周辺を探しても見つからなかったため、家族は何者かによって盗まれたのではと考えたという。
 指輪はポーリーンさんの亡き夫、レオさんによって60年前に贈られた結婚指輪であり、指輪がなくなったことが分かった数時間後、ポーリーンさんは息を引き取ったという。
 しかしその翌週、警察から遺族の元に指輪が見つかったとの連絡が入った。病院側は「ベッドの後ろの目の届きづらい場所に落ちていた」と遺族に説明したというが、ポーリーンさんの息子のダグさんは、「長年はめたままだった結婚指輪が勝手に指から抜け落ち、ベッドの後ろに落ちたとは考えられない」と疑問を抱いたという。「この指輪が遺族にとって大切な遺品である以上、どうやって見つけることができたのか、病院からもう少し丁寧に説明してもらいたかった」とし、病院で盗難があったかどうかを明確にしたい意向を示している。

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