2016年4月5日 NEWS

ナニー、赤ん坊を命がけで守る トラックにひかれる寸前の判断

 4日付のABCニュースによると、ニューヨーク州ナッソー郡オーシャンサイドで3月31日、ナニーが赤ん坊をベビーカーに乗せて横断歩道を渡っていたところ、トラックにひかれる事故があった。しかし、このナニーはひかれる直前、とっさにベビーカーを歩道側に突き飛ばし、赤ん坊は事故の難を逃れたという。
 目撃者の話によると、オーシャンサイド在住のナニー、ロレッタ・ペンさん(62)は同日午後、ベビーカーを押しながらヘンプステッド通りを横断中、突進してきたトラックにひかれ、そのまま20フィート(約6メートル)ほど引きずられて重体となった。しかしベビーカーに乗っていた5カ月の乳児は、ペンさんのとっさの判断により、ベビーカーごと脇道へ突き飛ばされたおかげで、傷ひとつなく無事だったという。ペンさんは意識不明の重体となり、5日現在も病院で昏睡状態が続いている。
 地元警察のチャールズ・ゲナリオ署長によると、トラック運転手は事故に気づくことなく走行を続けたが、周囲にいた車の運転手が慌ててクラクションを鳴らしたり、大声で呼びかけるなどして、ようやく気がついたという。同署長は、「彼女の勇気ある判断は今後も語り継がれるだろう。1日も早い回復を祈っている」と話している。

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