遺体を間違って火葬 遺灰はなおも行方不明

 7日付のニューヨーク・ポストによると、マンハッタン区の葬儀社が女性の遺体を間違えて火葬にしたうえ、その遺灰を紛失するという事件が起きたことが分かった。
 コンスエロ・リベラさんが亡くなったのは3月22日のことで、ニュージャージー州エセックス郡ナットリーにあるビオンディ葬儀社が埋葬の準備をしていた。ところが息子2人は同社のサービスに満足できず、ブルックリン区のR.G.オーティーズ葬儀社に遺体を移すことを決め、マンハッタン区のファースト・アベニュー葬儀社を遺体の移送のため、雇った。
 ところが同27日、ファースト・アベニュー葬儀社から連絡を受けた親族は驚愕した。リベラさんの遺体を間違って火葬してしまったばかりか、遺灰を入れた骨壷がどこを探しても見当たらないという。息子が探したところ、ニュージャージー州ユニオン郡エリザベスの火葬場にあることが判明。ところが、そこでも間違った骨壷を渡され、捜索は振り出しに戻った。すったもんだの末、遺灰はファースト・マンハッタン葬儀社にあると言われ、行ってみればこれも誤報と分かる。
 「遺灰は依然として行方不明。最後の別れをできずにいる親族の心痛は察するに余りある」と、担当弁護士のマイケル・ラモンスコフ氏は記者会見で述べた。