シルバー元議長に実刑12年 NY大物政治家、収賄などで

 3日付のニューヨーク・タイムズによると、収賄罪などで有罪判決を受けていた元ニューヨーク州議会下院議長のシェルドン・シルバー元被告(72)に同日、12年の実刑判決が下された。
 同州南地区を担当する、ロバート・バララ連邦検事が進めていた国民に対する不正を摘発する取り組みにより、これまでに十数人の同州政治家が有罪判決を受けたか、あるいは罪を認めている。その中で最も大物であるシルバー元被告を、政治家による不正防止の見せしめとするため、これまでに同様の罪で有罪判決を受けた同州のほかの政治家よりも厳しい求刑が言い渡された。
 マンハッタン区の連邦地方裁判所のバラリー・E・カプロニ判事は、同僚の政治家が汚職で逮捕されているのを見ても、元被告の態度は変わらず周りに嘘をつき続けていたことを指摘し、同州民に計り知れない損害を与えた不正行為を、「誠実な人間がすることではない」と非難した。
 マンハッタン区ローワーイーストサイド出身の元被告は、1976年に民主党から州議会議員に初当選し、94年には下院議長の座に上り詰めた。