第三回 ゲスト:旅行業界のプロ「中川扶二夫」さん
毎月焼酎好きで有名な各業界の「プロ」をゲストに迎え、焼酎と言ったら「この一本 !」を選んでいただくこのコーナー。さらに焼酎にまつわる人生エピソードを焼酎ソムリエ大竹彩子とインタビュー形式で語っていただきます。焼酎のプロと各業界のプロの焼酎トークお楽しみください。
−−今回はいつか必ずお呼びしたいと思っていた、旅行会社Amnetの中川扶二夫社長です! 中川社長の焼酎好きは昔からですか?
中川: そうだね。頭が痛くならないし、健康的なのがいいよね。この歳になるとビールはプリン体もあって気になるじゃない(笑)。僕らの時代は「臭いのが焼酎」、だから焼酎=芋焼酎という感じで、僕は冬でも芋ロックだね〜。
−−今回選んでいただいた「この一本」は、そば焼酎の「雲海」ですが、それはなぜでしょう。
中川: 僕がニューヨークに来たのが1988年。当時の日航ホテル内に日本食レストラン「弁慶」があって、そこのマネージャーの大崎さんに薦めてもらったのがきっかけ。僕は冬でも芋ロックだけど、ここの冬って寒いじゃない(笑)。でも焼酎のお湯割りって正直得意じゃなくて。そんな時にソバ焼酎なら温かく飲んでもおいしいよ!って、お湯割りが苦手な僕のために蕎麦湯割りにしてくれた。運命の出会いだね。
−−単身でニューヨークに起業しに来て、「雲海」との出会いで寒いニューヨークの冬も乗り切れたと。
中川: その通り。当時、Amnetの前身となるOcean Expressという旅行会社を立ち上げて、やっぱり5番街にオフィスを構えなきゃと。そしたら契約金や家賃だけでお金がなくなっちゃって、無料のイエローページをそこらじゅうから集めてきて、それを積み上げて机と椅子にした。お客さんにも「こちらにお掛けください」って(笑)。今思えば楽しかったけどね。
−−すごいですね ! そこから現在では全米展開の旅行会社にとどまらず7つもの会社を持つ中川社長ですが、「雲海」とはご自身にとってどのような存在でしょうか?
中川: いつも日本に営業に行く時、飛行機の窓から外の景色を見るんだけど、まさに、そこには「雲海」が広がっていてね。当時この焼酎の名前も僕にぴったりでロマンを覚えて嬉しかった。この景色を見ると、この空の世界(旅行業界)で頑張るぞ!って改めて気合が入る。
−−常に高みに上っていく中川社長とお話ししていると、こちらも勇気が出ます。それでは最後に、旅行業界の「プロ」中川扶二夫にとって一言で、焼酎とは?
中川: 「笑顔にしてくれる友達」、だね。
次回は中川社長からご紹介いただいた人材派遣のプロ、Actus代表取締役鈴木剛央さんをお迎えします。

そば焼酎「雲海」黒丸瓶
雲海酒造株式会社(宮崎県) 原材料:そば、米、麦麹
昭和48年誕生、日本初の本格そば焼酎。60年よりいち早く海外輸出を開始。今にも神々の声が聞こえそうな厳粛な雰囲気の仙境・高千穂の足もとから一面に沸き立つ雲「雲海」の壮大な眺めにちなんだ銘柄。
大竹彩子
東京都出身。2006年、米国留学のため1年間ミネソタ州に滞在。07年にニューヨークに移り、焼酎バー八ちゃんに勤務。13年10月に自身の店「焼酎&タパス 彩」をオープン。焼酎利酒師の資格をもつ。
焼酎&タパス 彩
247 E 50th St (bet 2nd & 3rd Ave)
212-715-0770 www.aya-nyc.com
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