プールの女性専用時間を継続 ユダヤ教徒の女性に配慮

 7日付のニューヨーク・ポストによると、ニューヨーク市公園局は、正統派ユダヤ教徒の女性たちに配慮するため、これまで実施していた市民プールでの女性専用時間を、今後も継続することを決定したという。同局は「プールで女性専用時間を設けること
は、公共スペースでのジェンダーニュートラル(性別不問)を義務付ける条例に違反する恐れがある」として廃止する方針を発表していたが、反対の声を受け、このほど撤回したことを明らかにした。
 正統派ユダヤ教徒の女性は、男性と同じ空間で遊泳することが禁じられている。そのため、ブルックリン区サウスウィリアムズバーグにあるメトロポリタン市民プールと同区クラウンハイツにあるセントポール・レクリエーション・センターでは、曜日を限定して女性専用時間を設けてきた。しかし、今年5月に公園局が女性専用時間の廃止を発表したため、人権擁護団体などからこの決定に対し反発の声が上がっていた。そのため市は条例の一部を改訂し、引き続き女性専用時間を設ける決定をした。
 ブルックリン区選出のドブ・ヒカインド市議会議員は、「正統派ユダヤ教徒の女性のみならず、全ての女性に対する市の配慮に感謝する」と述べた。
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