日本人女性が行方不明 DV逃れるため、出国の可能性

 26日付のニューヨーク・デイリーニュースによると、ブルックリン区ベイリッジの日本人女性が行方不明になっている事件で、ニューヨーク市警察(NYPD)は、女性が夫の家庭内暴力(DV)から逃れるために姿をくらませたものとみて捜査中であることが分かった。
 ハズキ・マツシタさんと11カ月の息子は18日午後3時ごろ、ルーズベルト島の義理の母親宅から出て行ったのを最後に行方が分からなくなっている。夫のカルロス・サラザールさん(43)はNYPDに、夫婦げんかの際にマツシタさんを脅し、ごみ袋を投げ付けたと説明している。このとき警官が駆け付けたが、逮捕者は出なかった。また、自宅内に息子のパスポートと出生証明書が発見できないことから、マツシタさんが息子を連れて日本に戻った可能性もあるとみている。
 サラザールさんは取材で、「妻は息子を育児放棄しているように感じた。それが原因でけんかになったのだと思う」と述べている。夫婦は、子育てや生活環境についてたびたび口論になり、警察を呼んだこともあったという。
 サラザールさんとその母親は同日、マツシタさんの義理母に対する態度や、これまで約束を破り帰宅しなかったことに対し、訴訟を起こしている。
nynews161128