Dr. 石谷三佳　なるほど！ザ・カイロ　毎月第1月曜号掲載　VOL.75　バックポケット症候群

　足を組んで座ることは、背骨に良くないんだろうなと思っている方は多いことでしょう。その通りです。足を組んで座るだけで背骨が歪みます。背骨が歪むとさまざまな体の問題が起こります。

　「バックポケット症候群」はご存知ですか？　腰痛や坐骨神経痛でお悩みの方の原因で意外と多いのが、このバックポケット症候群です。バックポケット症候群とは、座るときにズボンの後ろのポケットに財布や携帯電話を入れたまま座る癖のことです。それだけで問題なの？と思われるかもしれませんが、それだけで大問題になるのです。ちょうどズボンの後ろのポケットの辺りには、体の中で２番目に太く、脚全体をコントロールしている坐骨神経が位置しています。財布や携帯電話を後ろのポケットに入れたまま座ると坐骨神経が圧迫され、それを繰り返し続けていくとお尻から脚にかけて痛みやしびれなどの症状の原因が引き起こされます。また、足を組んで座るのと同じように、物が後ろのポケットに入ったまま座るだけで、背骨の歪みの原因になります。

　このような悪い癖を持っている方、この機会に直すよう、注意してみてください。また、既に歪んでいると感じている方、思い当たる症状が少しでも出ている方などは、ぜひカイロプラクターにご相談ください。既に歪んでいると悪い癖も直りにくいので、自分で悪い癖を直すのと同時にカイロプラクティックで背骨の歪みを直していくことをお勧めします。

Dr. 石谷三佳
石谷ヘルスセンター院長。パーマーカイロプラクティック大学院卒後、ハーバード大学医学部専門課程終了。米国、米国小児、ニュージャージー、日本カイロプラクティック協会会員も務め、2008年には「Chiropractor of the Year」を受賞。寄稿著者に“Neck Pain…
You Don’t Want It, You Don’t Need It”がある。

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