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【8日付ニューズデイ】ニューヨーク州議会上院は8日、犯罪組織に対する刑罰の厳格化などを盛り込んだ反ギャング法案を可決した。ロングアイランドを中心に増加するギャングによる犯罪の防止が目的。
同法案は、犯罪組織の活動中に重罪を犯した場合、より厳格で長い刑罰を与えるというもので、未成年の組織への勧誘を重罪とするなど重罪の定義も広げる。また学校で「ギャング防止課程」を開始し、ギャング撲滅を目指す非営利団体に助成金を給付する「犯罪者ストリートギャング防止基金」の設立なども含まれている。
共和党が過半数を占める上院では48対13で可決したが、同案に反対するカール・ヘイスティ議長(民主)が主導する下院での可決は困難な見通し。同議長は、「罪を犯すとき、刑罰のことを考える人はほとんどいないと思う。刑罰は抑止にはならない。重視するべきことは教育と予防の強化で、刑を科すことではない」と主張している。また、「同法案が定義するギャングの範囲が広すぎる」「国際的犯罪組織マラ・サルバトルチャ(MS-13)を明確なターゲットとしていない」との批判もある。

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