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【24日付NY1】ニューヨーク州都市交通局(MTA)の職員の助けで先月、行方不明だった自閉症の青年が家族と再会していたことが明らかになった。
クイーンズ区アストリア在住のカチ・イングさん(18)は4月16日、自宅を出た後、行方が分からなくなっていた。数時間後、コネティカット州ニューヘイブン発グランドセントラル駅行きメトロノース鉄道の車内で車掌のチャールズ・ドーランさんが、話しをせず視線も合わせようとしない青年を発見した。ドーランさんは「われわれは毎日たくさんの人を見て、さまざまな場面に遭遇する。この青年も偶然発見し、特別な保護が必要だということがすぐに分かった」と当時の状況を語る。
ドーランさんは青年をスタンフォード駅で途中下車させた。駅で待機していたMTA警察が青年と会話を試み、青年が持っていたGPSを入手。GPSは機能していなかったが、家族の電話番号と住所が記されていたため、青年の身元を突き止めることができた。警官らは、青年を車で家族の元に送り届けた。
イングさんの母親、スウィー・チャン・チョングさんは「息子は本当に幸運だった」と感謝した。MTAは25日、人命保護に尽くしたとしてドーランさんと警官を取締役会の席上で表彰した。

イングさんが下車したスタンフォード駅(photo: Adam Moss)
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