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【28日付ニューヨークタイムズ】ニューヨーク市の全ての地下鉄路線で遅延が問題になっているが、その原因はシステムの老朽化などではなく、利用者の増加による混雑にあるという。
市の地下鉄の利用者数は、1990年代から大幅に増加し、およそ400万人だった1日の利用者数が、現在ではおよそ600万人に膨れ上がっている。しかし、利用者増加への対応策は不十分だ。
2011年以降、地下鉄利用者の数は大幅に増え続け、13年にはこれ以上の利用客を受け入れられないほどに達していた。各駅での地下鉄の停車時間は通常30秒と定められているが、14年からは、大勢の客が乗降するために、各駅での停車時間が長引き遅延が多発するようになった。
ニューヨーク州都市交通局(MTA)の報告によると、今年、定時運行率が70%を超えている路線は、7、G、L線の3路線で、最も遅れが目立ったのは33%の2番線と35%の4番および5番線だった。地下鉄が各路線の終着駅に到着する時間が予定より5分を超えた場合、遅延と見なされる。また過剰な混雑により、停車するはずの駅を通過した場合も、全行程を運行しなかったという理由で遅延とみなされる。
公共交通関連の市民団体、ライダーズアライアンスの代表は「費用と時間がかかるが、地下鉄の混雑を解消する唯一の効果的な取り組みは、地下鉄の本数を増やすことだ」と話している。
市では、毎月およそ7万5000本の地下鉄が遅延しており、そのうち3分の1以上が混雑に起因している。

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