アメリカ各地のショッピングモールで、日本発の複合型ゲーム施設「ラウンドワン(Round1)」が人気を集めている。ボウリングやアーケードゲーム、カラオケなどを一体化した施設で、家族連れや若者の新しい娯楽スポットとして注目されている。日米ビジネスの専門メディア、ビートラックス(btrax)が伝えた。

日本文化への関心と郊外ニーズを捉えて成長
大阪に本社を置くラウンドワンは2010年、ロサンゼルス郊外に進出。日本のゲームセンター文化をアメリカに持ち込んだパイオニアとして全米で店舗網を拡大している。アニメやゲームなど日本文化への関心の高まりを追い風に、日本のゲーム機やキャラクター景品など日本ならではの娯楽を体験できる場所としても注目されており、娯楽施設が少ない郊外に出店する戦略が功を奏し、地域の集客拠点としても定着した。
アメリカでは車社会を背景に気軽に集まれる大型娯楽施設への需要が高く、ラウンドワンのビジネスモデルはこうした生活スタイルと相性が良いと分析されている。

アメリカで人気が広がる3つの理由
1)日本文化×SNSで若者を取り込む
アメリカの店舗では、日本のアニメ関連景品を扱うクレーンゲームや音楽ゲームが人気を集めている。日本独自のゲーム文化が差別化要因となり、他の娯楽施設との差別化につながっている。また、体験の様子をSNSで共有する動きが広がり、若年層を中心に口コミで来店が増えるなど、デジタル時代の集客にも成功している。

2)娯楽施設が少ない地域で支持
アメリカは国土が広く、大都市を離れると娯楽施設が限られている地域も少なくない。ラウンドワンはそうした地域のショッピングモールなどに出店し、誰でも気軽に楽しめる娯楽空間を提供している。こうした立地戦略が多くの来場者を呼び込む要因の一つといえる。

3)夜遅くまで楽しめる娯楽スポット
多くの店舗が夜遅くまで営業していることも特徴の一つだ。バーやクラブ以外で夜に楽しめる場所として、若者を中心に利用が広がっている。

ボウリングは1ゲーム約7ドル〜、カラオケは1時間25ドル〜、アーケードゲームも1回1〜3ドル程度で楽しめる。料金は店舗や時間帯によって異なるが、気軽に利用できる点も支持を集める理由だろう。
日本は安定、アメリカは成長エンジン
ラウンドワンは日本国内でも約100店舗以上を展開するなど安定した事業基盤を持つが、近年はアメリカ市場の成長が注目されている。同社の説明によると、日米ともに売上は堅調に推移しているものの、アメリカは出店拡大が続く成長市場であり、事業の柱としての重要性が増している。

一方、日本ではゲームセンター業界全体が縮小傾向にあると指摘されており、ラウンドワンの海外展開は、日本市場の成熟を補う戦略ともいえる。

日米をつなぐエンタメ拠点
日本で娯楽を通して“くつろぎの場”を提供してきたラウンドワンはアメリカでも同様に、人々が集い“ストレスを発散できる場”として広がりを見せている。

















