2017年8月3日 NEWS DAILY CONTENTS

公立校の犯罪発生数最低に 校内での予防措置の成果上がる

 【1日付ニューヨーク・デイリー・ニュース】ニューヨークのビル・デブラシオ市長は1日、ブルックリン区の公立(PS)第88中学校で行われた記者会見で、市内の公立校での犯罪発生件数が昨学年度に引き続き、史上最低を記録したと発表した。
 ニューヨーク市警察(NYPD)の統計によると、今学年度の市の公立校での逮捕数、召喚状の発行数、犯罪に対する苦情の件数が、前年度と比較し低下していた。市長はこれを、校内での予防措置の成果であると評価した。
 同統計によると、今学年度の公立校での逮捕件数は1240件で、前学年度の1347件から約8%減少していた。召喚状の発行数も、前学年度の931件から833件へと約11%減少。犯罪に対する苦情の件数は、前学年度の532件から503件へと約5%減少していた。
 チャータースクール支持団体、ファミリー・エクセレント・スクールズは同日、ニューヨーク州が集めたデータを基に作成した報告書を発表、市は前学年度に発生した暴力事件の数を実際より1万件少なく申告していたと非難している。これに対し市長は、州はNYPDとは異なった基準で「暴行」を定義しているため、事件の数が多く記録されていると主張した。

1日、ブルックリン区の学校で記者会見するデブラシオ市長(中央)(photo: Michael Appleton/Mayoral Photography Office)

1日、ブルックリン区の学校で記者会見するデブラシオ市長(中央)(photo: Michael Appleton/Mayoral Photography Office)

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