2017年10月10日 NEWS DAILY CONTENTS

ビルの屋上にブドウ畑 スタテン島での計画発表

 【4日付amニューヨーク】不動産開発業者のニコトラグループは4日、スタテン島に建設予定のビルの屋上にブドウ畑を作り、収穫したブドウを使って慈善活動を行う計画を明らかにした。
 このビルは同島の中央部に近いテレポートに建設予定のコーポレート・コモンズ・スリー。同グループを経営するリチャード・ニコトラさんと妻のルイスさんが発案した計画では、4万平方フィート(約3700平方メートル)の広さを持つオフィスビルの屋上で種なしブドウを栽培し、収穫したブドウを地元レストランに提供、その売り上げをフードパントリーやスープキッチンに寄付する。ブドウは無農薬農法で栽培し、養蜂も行うという。
 当初はワイナリーとする計画だったが、専門家の意見を取り入れて計画を変更した。ワイン用のブドウの栽培には長い年月がかかり、ワインの味に保証ができないからだという。「ワイン造りもいいが、収穫したブドウをもっと有益に使う方法を考えた」とニコトラさんは話している。
 ブドウの提供先は、同グループが運営する近くのホテル内のレストランや地元のイタリアンレストランを予定している。
 屋上農業はマンハッタン区などでも既に行われており、市内で広がりをみせている。

The Nicotra Group

The Nicotra Group

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