
MoMA初の試みとなるファッションにまつわるエキシビジョン、「Items:Is Fashion Modern?」が10月1日から開催(来年1月28日まで)しています。
20~21世紀に的を絞り、現代のカルチャーを彩ってきた「デザイン」として、アイコニックな洋服や小物など111アイテムを展示。流行が時を経て定番へと認識されてきた時代背景もあわせて解説しています。皆が着ていた、自分も持っていた、例えばコンバースのチャックテイラー、リーバイス501、チャンピオンのフードパーカー(写真左)などのお馴染みのアイテムがピカソやモネの名画と同じようにライトアップされ、まるで現代アートのように展示されているのが不思議な感覚を覚えます。ファッション図鑑をペラペラめくっていくように、知っているようで知らなかったことをおさらいして、目からウロコ的感覚を楽しめるはず。

©Ilan Rubin

©Ilan Rubin

©Ilan Rubin
印象的なのは、真っ白なTシャツをスクリーンとして、プロジェクターで柄が映し出される展示。史上初のプリントTシャツと認識されている1942年製の軍訓練校のものに始まり、ミルトン・グレイザーがデザインした「アイ・ラブ・ニューヨーク」、ニルバーナによるスマイル顔のロックTシャツまで、何気なく見ているTシャツのプリントをドラマチックに魅せています。
この展示に伴い、MoMAのキュレーターと各ブランドによる、アートなヒネリを効かせたコラボアイテムがMoMAショップに限定数で登場しています。リック・オウエンスやマルニのスカーフ、オリジナルのデザインを加えたフレンチシックの定番ブレトンシャツ、コンピューターテクノロジーにより1本の糸から一体成型で服を作り出した、イッセイ・ミヤケのA-POCタートルネックシャツなど、展示にも登場したアイテムの一部を手に入れることができます。アート感度の高いおしゃれ上級者必見の美術館初限定アイテムをお見逃しなく。
The Museum of Modern Art www.moma.org

フリー・ジャーナリスト
Aya Komboo
日本では数々の出版社で経験を積み、フリーランスへ転身。2006年よりロサンゼルスへ渡米し、現在はニューヨークを拠点にファッション/カルチャー誌などで活躍している。
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