トラストゲームで転落死 オーストラリアの外交官

 【15日付ニューヨーク・デイリー・ニュース】オーストラリアの外交官が15日午前1時30分ごろ、マンハッタン区にある自宅アパートの7階から転落死した。ニューヨーク市警察(NYPD)よると、バルコニーで同僚と「トラストゲーム」を行い誤って落下したという。
 外交官は国連代表部に勤務するジュリアン・シンプソンさん(30)。シンプソンさんは妻と数人の同僚と共に夕食に出掛けた後、同区イーストビレッジにある自宅アパートに戻った。この日はオーストラリアで同性結婚が認められたことを記念して、エンパイア・ステート・ビルがレインボーカラーにライトアップされており、それを見るために一行はアパートの屋上に向かった。その際、シンプソンさんがふざけて同僚の女性1人の体をつかんで振り回したため女性の夫、ジェームズ・ワウさんが気分を害し、シンプソンさんに詰め寄り妻への振る舞いをなじった。シンプソンさんは信用を取り戻すため「トラストゲームをしよう」と提案。バルコニーの手すりに座り、後ろ向きに倒れるシンプソンさんの手を、ワウさんがつかむというゲームだったが、酒に酔っていたシンプソンさんはバランスを崩し2階に転落、その場で死亡が確認された。
 NYPDは、事故として処理する方針。オーストラリアのマルコム・ターンブル首相は「家族の方々には心からお悔やみ申し上げる」と述べた。
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