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【29日付ニューヨーク・デイリー・ニュース】ニューヨーク市保健精神衛生局(DOH)が29日発表した年次調査報告書よると、市で新たなHIV感染者の数が記録的に減少していることが分かった。
2016年に市で新たにHIVと診断された患者数は、15年より8.6%減の2279人だった。市が新たなHIV感染者の追跡調査を開始した01年には5906人だった。減少傾向は男性の同性愛者グループに顕著で、15年に1450人だった新たなHIV感染者数が、16年には1236人と14.8%減少していた。
DOHは、同グループ内での新たな感染者の突然の減少の要因を非感染者が事前に服用することで感染を予防する「暴露前予防投薬(PrEP)」の普及によるものと推定。DOHによると、16年初旬には市の同性愛男性全体の5%がPrEPを服用していたが、同年末にはこれが30%に増えていた。エイズ・サービス・オーガニゼーション・ハウジング・ワークス代表のチャールズ・キングさんも「PrEPを処方されることが少ないグループでは感染者の減少がみられないことから、減少の要因はPrEPにある」と話している。
16年に新たにHIVに感染した女性の数は増加していることから、DOHは来年、PrEPの認識向上に取り組んでいくとしている。
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