4歳女児、家族起こして命救う ハーレム公共住宅の火事で

 【18日付CBSニューヨーク】マンハッタン区東ハーレムの公共住宅で15日発生した火事で、4歳の女児が寝ていた家族を起こして事なきを得ていたことが分かった。
 3番街と112丁目近くにある公共住宅ジョンソンハウスで午前3時20分ごろ火事が発生し、部屋に煙がまん延し始めたとき、その煙で目を覚ましたイサベラ・ヌゲントちゃんは、「火事!みんな部屋から出て」と、眠っていた家族7人を叩き起こし、全員がニューヨーク市消防局(FDNY)に無事救助された。イサベラちゃんの母親、カルメン・ヌゲントさんは一時滞在中のホテルで、「この子がいなかったら、みんな死んでいた」と火事の恐ろしさを語った。しかし、ガラス窓を割って外の空気を入れようしたカルメンさんの友人は現在も入院中だという。FDNYは、出火原因は暖房器具にあるとみて捜査中。
 一家は市から仮の住まいを提供されることになり、年末をホテルで過ごさなくて済みそうだが、長期的な見通しは未定。カルメンさんは、「市は部屋を修復すると言っている。しかし、もう少しで家族が命を落としそうになった場所に戻りたいかと聞かれたら、正直分からない」と胸の内を明かした。

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