暖房効かず苦情殺到 極寒のNY市、公共住宅も多く

Mayor Bill de Blasio tours Corona, Queens with Sanitation Commissioner Kathryn Garcia and City Councilman Francisco P. Moya during a snowstorm on Thursday on January 3, 2018. Michael Appleton/Mayoral Photography Office.
【8日付ニューヨーク・デイリー・ニュース】北極からの寒波による記録的な寒さが続いたニューヨーク市で、暖房設備に関する苦情が殺到した。市の行政相談窓口(311)は、昨年12月27日から今月3日までの間に、暖房および温水が供給されないとの苦情を2万1984件受けた。3日以降に受けた苦情については、まだ集計が完了していない。
苦情の中には、市住宅局(NYCHA)が運営する公共住宅の住民からのものも含まれていた。マンハッタン区イーストハーレムの公共住宅に住む看護師のサンドラ・ウォルデンさんは、昨年の感謝祭以降、暖房と温水の供給が途絶えることが増え、ホリーデーシーズンには状況が悪化していたと話す。また同区ローワーイーストサイドの公共住宅に住むマリン・ペペさんも、温風ヒーターや複数の毛布で寒さをしのいだという。
7日、AM970局のラジオ番組に出演したビル・デブラシオ市長はNYCHAの住宅でボイラーの故障が相次いだことについて、「公共住宅の多くは老朽化が進んでいるにもかかわらず、連邦政府による公共住宅への援助が80年代に打ち切られたことで必要な維持費が得られず、多くのビルで古いボイラーが使用されているため」と釈明した。

3日、クイーンズ区の様子(photo: Michael Appleton/Mayoral Photography Office)
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