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【8日付amニューヨーク】2001年の9.11米同時多発テロによるビル崩壊で健康被害を受けたとして、グラウンドゼロに近いスタイブサント高校の卒業生らのグループが8日、会見を開き、健康診断受診を呼び掛けると共に損害賠償請求や医療支援受給の権利について説明した。
同高校は、テロ現場となったマンハッタン区の旧ワールド・トレード・センター・ビルから1キロ圏内。卒業生12人は20から30代でがんを発症している。
2008年に同高校を卒業したショシャナ・ドーンヘルムさんは16年に早期の悪性リンパ腫と診断された。「検診を受けてよかった」と話す。その後、化学療法を受け現在は腫瘍が消える「寛解」状態だという。02年に卒業したタル・ビーリーさんは03年、ぜん息を発症。「この問題を広く知ってもらいたい」と訴えた。教員組合のマイケル・ムルグルー委員長は「時間が経って発病すると、原因がビル崩壊とは思わないかもしれない。当時マンハッタンで暮らしていて、有害物質を吸った可能性のある人は誰でも、損害賠償請求ができる可能性があることを知ってほしい」と話した。
同グループは今後も「ノウ・ユア・ライツ(権利を知ろう)」キャンペーンを展開し、被害者の治療費や損害賠償請求について啓蒙していくという。
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