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【24日付amニューヨーク】南北戦争以降の死者約100万人が眠る全米最大の墓地島、ブロンクス区ハート島。ハリケーン・サンディの爪痕がいまだに残る同島の復旧が急務となっている。
サンディ襲来の9カ月後に行われた現地調査では、海岸の崖付近の土地から数多くの遺骨が発見され、今も土壌侵食が進んでいる。中には遺骨がむき出しになっている場所もあり、ロングアイランド湾に遺骨の一部が流れ出す事態にまで陥っている。NPO団体ハート島計画を率いるメリンダ・ハントさんは「再び自然災害に見舞われた場合は島ごと崩壊する恐れがあり、すぐに島全体の復旧工事が必要だ」と話す。
サンディによって最も深刻な被害を受けたのは海岸沿いの土地。防波堤も崩壊したため、市は2015年、防波堤を再建設するための予算約1300万ドル(約14億円)を計上した。しかし、同島は史跡に指定されているため復旧工事前に土地調査などが必要となり工事の開始が遅れたという。市は20年1月から始めるとしているが、マーク・レビーン市議会議員(民主)は、「100万人のニューヨーカーとその遺族の想いを尊重するべき」と工事の開始を早めるよう主張している。

Museum of the City of New York
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