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【23日付ニューヨークタイムズ】ニューヨーク市在住の女性がビルボードを使って子どもに対する性犯罪の危険や被害者保護法案の成立を訴えている。娘の殺人事件の捜査を進展させるためにビルボードを使って警察に圧力をかける母親を描いた映画、「スリービルボード」にヒントを得たという。
キャット・サリバンさんは1990年代に、ニューヨーク州トロイにある名門女子高校、エマ・ウィラード・スクールで教員のスコット・サージェントさんからわいせつ行為を受けた。同校はサージェントさんを解雇したが、解雇に当たり他校へ推薦状を出したため、その後も別の学校で教鞭を執り続けた。
20年の時効が過ぎ起訴できないサリバンさんは、同校との和解金を使い幅50フィート(約15メートル)のビルボードを同校の近くなどに3枚借りた。ビルボードには「私をレイプした男は州法で守られている。それなのに、私やあなた、あなたの子どもは守られていない」と記されており、被害者が50歳になるまで訴訟できるとする法案の成立を呼び掛けている。同法案は、州下院を通過したが、共和党が多数の上院で可決が難航している。
同作品は第90回アカデミー賞で主演女優賞と助演男優賞を獲得した。

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