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【10日付CNBC】玩具メーカー大手マテルは9日、マンハッタン区ミッドタウンにあるニューヨークオフィスを今年中に閉鎖すると発表した。
同社は昨年10月、2019年までに6億5000万ドル(約700億円)の経費を削減すると発表。その3分の1を今年中に達成するとしている。同オフィスの閉鎖はその一環。発表によると、同社は同オフィスを戦略的に重要ではないと判断した。従業員約100人が異動や転職を余儀なくされるという。
経営悪化の端緒は玩具販売大手トイザラスの経営破綻、事業精算だ。トイザラスはマテルの顧客としては2番目の規模で、独自製品の多くを取り扱っていた。トイザラスの店舗がなくなり、マテルは自社製品を売り込む場を失った。通販サイト大手アマゾンや、安値攻勢に走る大手量販店に頼らざるを得ない状況だ。
マテルの昨年1年間の純利益は11%下落、1株当たりの調整損失は1.08ドル。昨年度第4四半期の配当支払いを見送っていた。代表取締役のマルゴ・ジョージアディスさんは「収支結果は、この時期がわが社にとっていかに困難で異常な時期だったかを示している」と話している。
同社は1945年創業。59年発売のバービー人形は世界的ヒット商品。
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