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日本クラブは19日から25日まで、地中海東部のキプロス共和国レフカラ村の伝統工芸品レフカラレースの展覧会を開催した。初日の19日には、後援の在ニューヨークキプロス共和国総領事のバシリオス・フィリッポ大使を迎えたレセプションパーティーを催し、多数の人が詰め掛けた。冒頭、日本クラブの佐藤元広事務局長がキプロスの伝統文化の紹介を通じ友好親善・相互理解を深めたいと述べた。また、展覧会開催直前に同領事館が火災に遭ったことに触れ、遺憾の意を表した。返礼としてフィリッポ大使が日米の友好をたたえた。
レフカラ村には、500年以上前から伝わる刺しゅう技法があり、1481年に島を訪れたレオナルド・ダ・ヴィンチがその美しさに魅了され、イタリアのミラノ大聖堂の祭壇用のクロスを注文したと伝えられている。ミラノ市は最近になって、同祭壇のレースがレフカラレースと公式に承認。レフカラレースは2009年、ユネスコの無形文化遺産に登録された。繊細かつ精緻なレフカラレースの模様を編むには大変な手間がかかり、1メートルのレースを作るのに半年以上要するという。職人も減りつつあり、技術の継承が課題となっている。
展覧会では約50点のレフカラレースを披露。訪れた人たちは1点1点のぞき込むように鑑賞、手仕事の見事さにため息をついていた。

会場ではキプロスワインや名物料理も振る舞われた
(photo: 本紙)
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