コンエド、空き地売却検討 開発進むウィリアムズバーグ

 【4月30日付カーブドニューヨーク】電力会社大手コンエジソンがブルックリン区ウィリアムズバーグに所有する3つの空き地の売却を検討していることが分かった。
 同社が所有する3つの空き地は計3.2エーカー(約1万3000平方メートル)で、近年開発が盛んなウィリアムズバーグのイースト川沿いにある。1997年まで石油備蓄基地として使用されていたが、土壌汚染が顕在化したため備蓄基地は閉鎖され、土地の浄化作業が行われていた。売却を請け負う不動産業者クッシュマン・アンド・ウェイクフィールドによると、この地域は現在商業地として登録されているが、住宅街として区画整理することも検討されているという。
 空き地は稼働中の天然ガスプラントに隣接しているが、区画整理が行われれば低価格住宅も建設できるようになり、不動産業界では3つの空き地の売却額を合わせて最高で約1億ドル(約110億円)と予測している。
 ウィリアムズバーグではドミノシュガー工場跡地を再開発する大型プロジェクトが進行中の他、昨年、コンエジソンがその付近にある別の土地を約5000万ドルで売却したばかり。これまで工業地帯として知られていた地域が大きく生まれ変わろうとしている。

現在は取り壊されているドミノシュガー工場=2010年10月撮影(photo: Beyond My Ken)

現在は取り壊されているドミノシュガー工場=2010年10月撮影(photo: Beyond My Ken)