ロッカウェービーチ、閉鎖へ 浸食進み一部で安全保てず

 【21日付NY1】クイーンズ区のロッカウェービーチの一部が今夏、海岸侵食のため閉鎖されることが分かった。
 ニューヨーク市公園局の21日の発表によると、閉鎖されるのは91丁目から102丁目にかけてのビーチ。同ビーチは2012年のハリケーン・サンディーで浸食被害が深刻化し、14年に修復されたが、再び徐々に浸食が進み現在は海水浴客の安全が保てない状態だという。ビル・デブラシオ市長は同日NY1の番組内で、「これらのビーチは高潮時に非常に狭くなる」と注意を喚起した。
 補修工事には数カ月を要する見込み。同市長は、早期に再開できるよう工事を迅速に行い、長期的解決を目指すとしている。
 しかし、メリンダ・カッツ同区長は閉鎖を「受け入れがたい」とし、経済損失を懸念。同区長によると、近隣住民は14年の修復工事で350万立法ヤードの砂が敷かれた際、砂の量が十分でないと指摘していたという。
 市の海水浴シーズンは毎年、メモリアルデーの週末からレイバーデーの週末にかけて。今年は81丁目から91丁目間などサーフィン可能区域を含む、4.5マイル(約7.2キロメートル)のビーチが開放されることになる。