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【6月30日付ニューヨーク・デイリー・ニュース】ニューヨーク市保健精神衛生局(DOH)は6月29日、市住宅局(NYCHA)が運営する公共住宅に居住する800人以上の子どもの血中鉛濃度が、基準値を超えていたことを知りながら隠していたことを認めた。
米疾病予防管理センター(CDC)は2012年以降、5歳以下の子どもの血中鉛濃度が1デシリットル当たり5マイクログラム(mcg)以上の場合、公衆衛生上の介入を勧告しているが、市はマイケル・ブルームバーグ前市長在任当時から基準値を10mcgと高く設定していた。デブラシオ市長はこれまで、血中鉛濃度が基準値を超えたNYCHAの公共住宅に暮らす子どもは、「過去10年間で19人だけだった」と繰り返し主張、適切な措置を講じていなかった。
ニューヨーク・デイリー・ニュースが6月18日、基準値を超えていた子どもたちの全データを公開するよう市に要請したところ、市は2012年から16年の間に820人が5mcgから9mcgの血中鉛濃度を示していたことを認めた。市長室広報担当者は同月29日、「CDCの基準は推奨基準であり、各市に対応を委ねている。DOHは保護者に連絡することで対応していた」と釈明した。
血中鉛濃度が高いと、発育遅延を引き起こすとされる。
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