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【8日付ニューヨークポスト】ブルックリン区で空き缶を熱心に回収するリサ・フィコウスキーさん(67)は、800万ドル(約8億9000万円)以上と推定される不動産の持ち主でもある。
フィコウスキーさんの愛車は落書きだらけ。中は集めた空き缶であふれ、近隣住民の苦情の的だ。カリフォルニア州に旅行中の先月10日、ニューヨーク市警察(NYPD)は住民の通報を受け、合法に路上駐車していたフィコウスキーさんの車をレッカー移動したという。「何が悲しいって、ニューヨークが風変わりな人を受け入れなくなったことね」とフィコウスキーさん。
父は米財務省の元エコノミスト、母は米労働省の元高官だ。自身はシカゴ大学で経営学修士(MBA)を取得。1979年にニューヨーク市に移り住み、通信大手AT&Tなどで勤務した。80年代半ばごろから不動産に目をつけ、マンハッタン区ハーレムのビルを複数棟購入した。ハミルトンテラスにある1棟は時価400万ドル。ブルックリン区のコープは同100万ドルだ。空き缶回収が「悪い趣味」になったのが10年ほど前。「家族は『最悪』って言うけどね」。自称「時代遅れの自由人」は無邪気に笑った。
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