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【8月31日付ゴッサミスト】コミュニティー紙の先駆け的存在、ザ・ビレッジ・ボイスが8月31日付けで廃刊となった。今後は社員の約半数に当たる15人から20人が残留し、オンライン上で過去の記事を掲載するプロジェクトに従事するという。残りの社員は解雇となった。
同紙発行人で社長のピーター・バーベイ氏は同日、社員を前に、「業績が追いつかないため、新しい記事の発信を停止する」と発表。「ビレッジボイスを救済しようと思い買収したが、想像していた通りの結末になった。しかしまだ救おうと努力している」と、買収先を模索していることも明らかにした。
ザ・ビレッジ・ボイスは1955年創刊。調査報道や政治評論をはじめ前衛芸術や文化の情報発信源としてニューヨーカーのみならず世界中の読者を獲得。クラシファイド(個人)広告が充実していることでも有名で、一時はニューヨーカーの「バイブル」と言われた。ファッション事業で成功したバーベイ氏が2015年に買収、経営立て直しを試み、17年から電子版に移行していた。
バーベイ氏は声明文で「メディアを取り巻く環境は厳しい。救済が近いと信じているが、そこに達していないのは明らか」と胸中を吐露した。

過去の掲載記事がアップされた9月5日付ザ・
ビレッジ・ボイス(www.villagevoice.com)
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