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米国北東部で最も歴史のある日本人のための外来メンタルヘルス(心の健康)クリニック、日米カウンセリングセンターは9日、同区ミッドタウンのマンハッタンペントハウスで、6回目となる年次慈善晩さん会を開いた。
同センターは、青少年からシニア、移民コミュニティーなどを対象に福祉サービスを提供する非営利団体、ハミルトン=マジソン・ハウスが1983年に開設。マンハッタン区ローワーマンハッタンを拠点とし、文化的理解を持ったカウンセラーが、日本語で心のケアを行ってきた。
晩さん会には支援企業や医療関係者、政府関係者ら130人が参加。同センターへの助力について感謝を伝えるとともに、母国語でのカウンセリングの大切さを再確認した。メンタルヘルス分野の振興やアジア人コミュニティーの発展に顕著な業績をあげた3人への表彰式もあった。
受賞者の1人、同センター所長の松木史(ふみ)さん(74)は同センターの開設以来、現在まで35年以上にわたり患者の心のケアを続けてきた。受賞に当たり、開設当初、センターの存在を知ってもらうためにメンタルヘルスの「セールスウーマン」として駆け回ったことや、2001年の9.11同時多発テロで心に深い傷を負った患者のカウンセリングをした経験を明かした。「長くやってこられたのは職場環境に恵まれたから。支援に感謝している」と笑顔で話した。
他に、自閉症の子どもたちを献身的に支援し、アジア系米国人コミュニティーの発展に貢献したジュリー・アズマさん、非営利団体アジアン・アメリカン・フェデレーションの最高責任者、ジョアン・ユーさんが受賞した。

表彰盾を受け取る松木さん(右、photo: 本紙)

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