遺体で発見の2人、米国へ亡命申請 サウジ出身の姉妹

 【30日付amニューヨーク】マンハッタン区アッパーウエストサイドのハドソン川沿岸で24日、粘着テープでつながった2人の女性の遺体が見つかった事件で、ニューヨーク市警察(NYPD)は29日、2人は中東サウジアラビア出身で、米国へ亡命申請を出していたことを明らかにした。母親は2人に帰国命令が出ていたと主張しているという。
 NYPDによると、見つかったのはバージニア州フェアファックス郡のロタナ・ファレアさん(22)と妹のタラさん(16)。NYPDは2人が自身を粘着テープで巻き、自殺を図った可能性もあるとみて捜査。しかし殺害された可能性も捨てず、死因の解明を進めている。
 NYPDによると2人は母親とともに2015年に来米。昨年、2人に行方不明届が出され、同郡警察は2人がホームレスシェルターに暮らすのを確認したという。今年10月に再度、2人に行方不明届が出された。母親はサウジ総領事館で、娘2人が米国への亡命申請を出したことを告げられたという。
 母親は2人に帰国命令が出ていたと主張。NYPDは「シェルターに住んでいたことに怒った母親が2人を懲らしめるために帰国命令を出させた」などと2人が勘ぐり、サウジに帰国することを想像して絶望した可能性もあると考えている。
 遺体の発見当初、NYPDは2人がジョージ・ワシントン橋から飛び降りたと考えていた。しかし遺体には高所から飛び降りたとみられる外傷がないばかりか、周辺の防犯カメラからも2人の姿を確認できなかったため、同橋から飛び降りたとは考えにくいという。


遺体で発見された2人の似顔絵(photo: NYPD)

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