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【10月31日付ニューヨークタイムズ】動物園などを除き通常、米国内で観測されることは極めてまれなオシドリが、マンハッタン区セントラルパーク南東の角にある池、ザ・ポンドに姿を見せ、話題になっている。
最初に発見されたのは10月10日。極彩色の華麗な姿がSNSで紹介されると、野鳥観察家たちが沸き立った。「晩秋のショーの主役。この色は人の手では到底まねできない」と興奮気味なのは写真家のフアン・ヒメネスさん。その後2週間ほど姿が見えず、タカやフクロウなど猛禽類に襲われたのではと懸念されたが同月30日、西79丁目のハドソン川ほとりに再び元気な姿を現した。
日本や中国に生息するオシドリは、ニューヨーク市内でペットとして飼うことは禁じられている。動物園から逃げたという報告もない。野鳥観察家のデイビッド・バレットさんは主宰するツイッターにオシドリの写真を投稿。「ニュージャージー州近辺で飼われていたのが飛んで来たか、飼い主が公園に捨てたか」と推測する。
市公園局のジョン・マッコイさんも「どこから飛来したかは謎」としながらも捕獲する考えはないという。オシドリは水中にクチバシを入れて昆虫や植物を食べる習性があり、バレットさんは「水面が凍りつかない限りここで暮らしても大丈夫。しばらくは大都会の生活を楽しんでもらえるはず」と目を細めた。

ザ・ポンドで観測されたオシドリ。マンハッタン・バード・アラートのツイッターより
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