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【3日付ニューヨークタイムズ】ブルックリン区サンセットパークのメトロポリタン連邦拘置所で1月27日、ろう電による火災が発生し、停電が起きた。1週間以上復旧せず、記録的な寒波が襲っていた最中に大部分の棟で電力、暖房、ガス供給が停止。勾留者らは窓や壁、鉄格子を叩いて抗議、今月2日からは拘置所前で抗議デモも行われた。
同拘置所には1600人以上が勾留されているが、ほとんどが軽犯。停電で勾留者は暗闇の中、凍てつく寒さを強いられた。拘置所内の一部の施設が閉鎖され、勾留者らは家族や友人に電話もかけられなかった。拘置所当局によると高齢の勾留者を中心に風邪も相次いだという。
3日朝、勾留者の家族らは拘置所の向かいに「あなたたちの声は届いている。あなたたちは愛されている」と書かれた垂れ幕を掲げて抗議。勾留者らは大きな音を立てて応えた。同日午後6時30分ごろ電力は復旧したものの、暖房は停止したままだった。
勾留者や受刑者が、大きな音で抗議を示すのは珍しいことではない。同拘置所では、正面の道路から勾留者らの配偶者や恋人が懐中電灯で窓を照らし、勾留者が音をたてたり灯りを振って応えるといった慣習が長く続いているという。
2.5 Update
勾留者らが停電により劣悪で非人道的な環境を強いられたとして、勾留者らを代理するニューヨーク市の弁護士らは連邦刑務所局(BOP)と同拘置所の所長を相手取り4日、ブルックリン区の連邦裁判所に提訴した。
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