ハーレムのトラ、死す ミン、今年2月に

 マンハッタン区ハーレムのアパートで2003年まで飼われていたオスのベンガルトラ、「ミン」が今年2月、オハイオ州の動物保護センターで亡くなっていたことが分かった。ニューヨークポストが9月30日報じた。
 ミンは生後すぐにミネソタ州からハーレムのタクシー運転手、アントワーヌ・イエーツさんに引き取られ、成長するまでの約3年間一緒に暮らしたという。しかし、成長するにつれ攻撃的となり、03年にはイエーツさんの足に噛みつき、イエーツさんは病院に運ばれた。
 近隣住民の通報を受け駆けつけた警察によりミンの存在が発覚。イエーツさんは野生動物所持の容疑で逮捕され、ミンはオハイオ州の動物保護センターに引き取られた。
 イエーツさんは同紙の取材に、「再会を果たせなかった。ミンの死をすぐには受け入れられない」と悲しんだ。ミンの亡骸は4月、イエーツさんのアパートから27キロメートル離れたウェストチェスター郡ハーツデールのペット専用墓地に埋葬された。

ミンと同種のベンガルトラ