ウェグマンズ、27日に開店  富裕層と低所得層の架け橋となるか

 ウェグマンズ・フード・マーケッツが27日、ブルックリン区のネイビーヤードにオープンする。同チェーンがニューヨーク市内に店舗を出すのは初めて。再開発で高級化したネイビーヤード周辺に流入してきた富裕層と公共住宅で暮らす低所得者層の架け橋にと期待され、約10年前に出店が決まった同店だが、その期待にどれだけ応えられるかが注目される。ニューヨークタイムズが24日、報じた。
 ウェグマンズは1916年にニューヨーク州ローチェスター市で創業。家族経営を堅持し、フォーチュン誌が毎年発表する「最も働きがいのある全米100社」で昨年2位にランクイン、21年連続で上位に選ばれている。ネイビーヤードのCEO、デービッド・アーレンバーグ氏は「劣悪な労働条件が常態化した小売業界では快挙」と指摘。コミュニティーに根付いた経営スタイルが特徴で、新店舗の従業員500人のうち200人は近くの公共住宅の住民を雇用した。
 新店舗の売り場総面積は7万4000平方フィート(約6900平方メートル)。「ヨーロッパの野外市場」をコンセプトに、通常のスーパーが4万品目を並べるのに比べ、5万品から7万品目をそろえる。