野田秀樹が抉る不条理と不寛容 英語劇29日からNYで

 日本を代表する劇作家で演出家の野田秀樹が作・演出・出演する英語劇「One Green Bottle」が、29日(土)から3月8日(日)まで、マンハッタン区イーストビレッジのエレン・スチュワート劇場(ラ・ママ2階)で上演される。野田のニューヨーク公演は2012年の「The Bee」以来。野田と、今は亡き中村勘三郎、黒木華と太田緑ロランス(ダブルキャスト)が出演し、大きな反響を呼んだ「表に出ろいっ!」(2010年)を英国の気鋭の脚本家、ウィル・シャープが翻訳。自撮りに代表される現代文化と、世界に蔓延する不条理と不寛容を鋭く抉る。

同作品は2017年、東京を皮切りに韓国の明洞劇場、18年、英国ロンドンのソーホー劇場、ルーマニアのシビウ国際演劇祭を巡演、各地で絶賛された。ニューヨーク公演は、21日から23日の台湾公演に続いて行われる。入場料は大人25ドル、学生・シニアは30ドル。チケット購入はラ・ママのウェブサイト(http://lamama.org/one-green-bottle/)から。写真はロンドン公演で撮影(photo: Helen Maybanks)