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新型コロナウイルス感染拡大の影響によって収入を失ったニューヨークのフリーランスや個人事業主の多くは、失業保険の申請手続きが困難なため頭を悩ませている。ウォール・ストリート・ジャーナルが9日、報じた。
フリーランスのライターやパーソナルトレーナー、ドッグウォーカーや美容師など、以前は失業保険の対象とならなかった職種の人も、3月27日に法制化された連邦刺激策の下、失業保険の申請が可能となった。しかし、賃金や税金に関する書類を自分で準備し提出しなければならないこれらの業種の労働者にとって、申請手続きは複雑。1週間で数百万件の電話を対応する労働局にも、電話やインターネットがつながりにくなっている。
同州北部で美容室を営業するアンドレア・メイソンさんは、3月21日に美容室を閉業。同月28日から失業保険の申請を開始した。労働局を2回訪問、500回以上電話をかけたが、「自営業者用の処理方法を知らない」と断られた。4月中旬までにも500回以上の電話をかけたが、つながらないという。
同局は、急増する申請者数に対応するため、従業員を600人増員して対応。また、コンピューターサーバーの改善を行い、手続きを迅速化を急いでいる。同局は4月5日から11日までの1週間で、34万5000件以上の初回申請を処理している。
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