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連邦取引委員会(FTC)および米食品医薬品局(FDA)は、新型コロナウイルスの便乗詐欺が横行しているとして警戒を呼びかけている。ウォール・ストリート・ジャーナルが7日、報じた。
FTCとFDAによると、ネットで通信販売している空気洗浄機、ハーブ系サプリメント、オゾン療法、ビタミンCの静脈注射療法などがその例で、「新型コロナに効く」「免疫力を驚異的に高める」とうたっている。しかしその多くは、科学的根拠に欠け、かえって有害なものもある。
さらにユタ州では4月27日、医者を偽り、「コロナ感染予防に1日2回摂取するように」と銀箔入りの飲料水を1ガロン299ドル95セント(約3万2000円)で販売していたゴードン・ペダーセン容疑者が、詐欺罪で起訴される事件も発生した。銀を長期的に摂取すれば、肌などが青白く変色する、銀沈着症にかかる恐れがある。1990年代には、テレビ宣教師だったジム・ベーカー容疑者が、銀溶液を販売したとして、ミズーリ州司法局から起訴。詐欺罪で5年の禁固刑を受けている。
FTCによると、新型コロナウイルスの予防策を装った詐欺に関する苦情は、5日までに3万6238件。4月末までに、約90件の警告文書を送付した。自動音声電話で激しく販売攻勢をかけるものもあるという。
FTCの消費保護局長、アンドリュー・スミスさんは「『新型コロナウイルスに効く』と安易に書いている商品の多くは、その効能に裏付けがなく、単にカネ目当てだ」と注意喚起している。
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