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ニューヨーク市警察(NYPD)とデブラシオ市長は6日、市内でこのところ銃撃事件が多発している理由を、保釈制度改革や受刑者の早期釈放を挙げて釈明した。ところが、NYPDや市長室のデータに矛盾があり、裏付けされていないことが指摘されている。ゴッサミストが9日、報じた。
NYPDの集計によると、1月からこれまでに528件の銃撃事件が発生。6月には昨年同時期と比べ130%多く銃撃事件が起きている。1月から始まった保釈制度改革でライカーズ島刑務所から釈放された1万1000人のうち、銃関連の犯罪容疑者として再逮捕されたのは31人。しかし、ニューヨークポストが調査したNYPDのデータによると、同改革で釈放された受刑者のうち、銃撃事件の関与で逮捕されたのはたったの1人。一方市長室の刑事司法室は3月16日〜7月5日に4500人が保釈されたと把握しているが、再逮捕者576人の内、銃関連は35人と発表している。
また、市長室によると、コロナ感染拡大の防止対策で、ライカーズ島刑務所から早期釈放されたのは刑事司法室によると1477人。銃撃事件の関連で再逮捕されたのは7人だ。この中の1人が銃関連の犯罪容疑者として再逮捕され、2人が重要参考人となった。一方NYPDは、新型コロナウイルスの影響により2500人が早期釈放されたと示している。
デブラシオ市長は9日、データの矛盾が指摘されていることについて、「NYPDと解釈の違いがあったのだろう」と話している。

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