ハドソンヤードに明日はあるか コロナ禍で弱り目にたたり目

 昨年3月にオープンした280億ドル(約2兆9670億円)の巨大開発計画、ハドソンヤード。60億ドル(約6360億円)と言われる公的補助金が批判の的となり、建築デザインの評価や飲食店の評判も芳しくなかった。これにコロナ禍が追い打ちをかけている。ニューヨークポストが8月29日、報じた。
 3月に予定されていた地上1000フィート(約305メートル)のエッジ展望デッキやレストラン・ピークのお披露目は中止。ホテル、芸術施設ザ・エッジおよび公共スペース、ベッセルは全て閉鎖の状態だ。25ドル(約2600円)のチーズバーガーを提供していたタック・ルームは閉店し、ショッピングモールの目玉とされていた高級百貨店、ニーマン・マーカスも経営破綻した。弱り目にたたり目の感がある。
 ただし、ハドソンヤードの基本はオフィスとアパートビルにある。特にオフィスビルは90%がリース済みかテナント所有だ。ディベロッパーのリレーテッド・カンパニーズによると、家賃は100%徴収できているという。時間はかかるが、ハドソンヤードは復活するとみるのが妥当だろう。
 そうしてもらわなければ、ニューヨーク市も困る。ハドソンヤードがマンハッタンウエスト開発計画の要の1つであるからだ。歴史的建造物として知られるファーレー郵便局のビルを一部改装した新たな駅モイニハン駅は間もなく開業。その周りには複数のオフィスタワーやホテルが新築予定だ。

ハドソンヤードにあるベッセル(Photo: Yurika Fukagawa/ 本紙)

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