スタテン島の一部がホットスポットに  トランプ氏支持者が多い保守的な地盤

 スタテン島の2つの地区で新型コロナウィルスの陽性率が5%の大台に乗せた。デブラシオ市長は10日、「スタテン島でのコロナ対策に注力する」と宣言。大勢のボランティアを派遣して、住民に注意を呼びかけている。ニューヨークタイムズが11日、報じた。

 ニューヨーク市内全域では、集計を終えていない郵送投票を除いて、トランプ大統領支持者の割合は住民の27%。しかしスタテン島は60%がトランプ氏を支持するという「共和党のオアシス」だ。先月も大統領の支持者集会が開催されたが、参加者の多くはマスクを着用していなかった。今回のホットスポット発生を巡っては、保守的な地盤であることとの関係が取り沙汰されている。トッテンビルに住むダグ・ホプキンスさん(36)は「屋外ではマスクをしない。空気を思いっきり吸いたいからね」とさらり。「公園でも、マスク不着用で集まっている」と語るエルティングビル在住、キャシー・メルカさん(70)もいる。

 ただし、市の保健当局者は、スタテン島でホットスポットが発生した原因は不明だとしている。同地区選出のジョセフ・ボレッリ市議会議員(共和)は「警察官や消防士が多く住んでおり、休みなく働いている。(陽性率が7%を超える)ニュージャージー州との行き来も多いからではないか」との見方を示している。

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