「暗い年を明るく」NYのイルミネーションがより豪華に コロナ禍のクリスマス 

 コロナ禍で迎えるクリスマス。家をより豪華に飾りつけるニューヨーカーが増えている。ニューヨークタイムズが18日、報じた。

 例年感謝祭後に始まる家の飾り付けは、ハロウィーン後に早まった。飾り付け用電灯の売り上げは10月、昨年比194%増を記録。ニュージャージー州で飾り付けを請け負うリチャード・ジョーンズさんは「今年は、狂気の沙汰」と嬉しい悲鳴を上げる。例年、1日20件程度の電話注文が100件に達した日もあったという。費用は1軒平均2500ドル。1万5000ドルを使った客もいた。「家で巣ごもり。飾り付けは派手にしたいという気持ちは分かる」。

 バケーション代わりに、家のイルミネーションを見学する人も増えている。ニューヨーク州ダッチス郡にあるティモシー・ゲイさん(59)の家は、ギネス記録を誇る67万個の電灯が付く。例年より早く感謝祭の週末には500台の車が連なり、今では1日数千台が訪れる。「暗い年を、より明るく過ごしてほしい」とゲイさんは張り切っている。ブルックリン区ダイカーハイツでは、ルーシー・スパタさん(64)。「感謝祭のパレードなし、サンタクロースにも会えないではかわいそう」と、1986年から続けている飾り付けを今年も実施した。トーイソルジャーの数を増やして「子どもも大人も楽しんでもらいたい」。

写真はイメージ。ブルックリン区ダイカーハイツで2018年に撮影(Photo: Yurika Fukagawa / 本紙)

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