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ニューヨーク市で、店舗を持たないデリバリー専門のレストランが増えている。ウォール・ストリート・ジャーナルが20日、報じた。
ベテランシェフのフランクリン・ベッカーさん(51)は、数週間以内に、ジャンルの異なる4つのレストランを同時にオープンする。業界用語では、“デリバリーオンリー”または“ゴーストキッチン”と呼ばれるスタイルで、マンハッタン区ソーホーにあるゴーストキッチン会社ズールから借りた490平方フィート(約46平方メートル)のキッチンですべて調理され、ウーバーイーツなどの第三者配達システム経由で注文者に届けられる。同所では、複数の他のレストランも、同じ形で営業している。
ベッカーさんは、「新しいダイニングのコンセプトを開発する機会が得られ、同時に家賃や人件費、その他の経費を節約できる」と話している。
市の飲食店ではパンデミック当初、配達と持ち帰りの営業のみで、制限付きで店内飲食が再開された今も、感染を懸念し、配達を好む客が多い。レストラン業界も、パンデミックの中、生き残る手段を模索し、経費が節約できる同システムは加速傾向にある。一方、専門家は、無店舗では宣伝が困難で、経費が節約できても配達システムに払う手数料がかかること、またパンデミック終息後も存続可能かなどと疑問を呈している。

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