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NJ、LIの海岸でも崩落懸念
フロリダ事故と同様問題抱える

フロリダ州サーフサイドで6月に発生した高層ビルの崩落事故は、塩害による構造上の損傷や補修工事の遅延、地盤沈下が原因とみられている。専門家は、ニュージャージー(NJ)州アトランティックシティやロングアイランド(LI)の海岸沿いでも、同様の事故が発生する懸念があると警鐘を鳴らしている。ゴッサミストが26日、伝えた。
「私がそうした町の建造物検査官なら、今すぐ、残業をしてでも検査する」と話すのは、NJ州にあるラトガーズ大学のクリント・アンドリュース教授(都市計画)。塩分を含んだ大気が建材を腐食するなど、サーフサイドと同様の問題を抱えているためだ。「東海岸では、毎年1ミリずつ地盤沈下が起きている」とも指摘する。50年に1回の大洪水が10年に1回起こるような状況では、想定される被害は甚大だ。
建物検査と保全も肝心だ。NJ州では、3ユニットを超える集合住宅ビルやホテルを対象に、5年に1回検査を実施している。ただ、検査官はエンジニアではなく、構造上疑念があった場合でも、ビルの所有者と建設基準を管理する地元当局者に伝えられるだけ。ロングアイランドのサフォーク郡やナッソー郡は、建物検査に関する情報の求めに応じていない。 一方、マンハッタン区に見られるような岩盤は、海岸沿いの砂地よりは強固だという。
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