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「米国は多様性に満ちた国」
昨年のツイート、ミソジニーと嘲笑
ニューヨーク・タイムズは9月29日、岸田文雄・自民党新総裁(64)の人物像を紹介した。幼少時代を過ごしたニューヨークでのエピソードや、政治家としての道のり・政治姿勢、趣味の野球応援、酒好きな一面も取り上げている。
通産官僚だった父の転勤で1963年、ニューヨークに移住した当時は6歳。クイーンズ区エルムハーストの公立小学校で2年生と3年生を過ごした。多様な人種の同級生と国旗を敬い、国歌を歌ううちに「米国は寛大で、多様性に満ちた国だ」と憧れを抱く一方、遠足で白人の同級生が先生の指示で手をつないでくれず、人種差別を痛感したという。
父、祖父ともに衆院議員で、選挙区・広島の地盤を継ぎ、93年に衆院初当選。第二次安倍政権で外相に就任後、2016年のオバマ大統領(当時)広島訪問の実現に尽力した。政界随一の酒豪としても知られ、安倍政権が進めていた北方領土交渉を巡り、ロシアのラブロフ外相と酒の話題で意気投合。自著で「飲んでいる時は友達だ。お互い、本音で語り合える関係こそが、国際平和の第一歩」と記している。
名門の開成高校時代は野球部に所属、地元の広島カープをこよなく愛する。敗北した昨年の自民党総裁選時、広島から駆け付けた妻がエプロン姿で立っている傍らで、スーツにネクタイで夕食を前にしている写真をツイート。ミソジニー(女性嫌悪)と嘲笑を浴びた。
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