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地下に埋もれた小川を復活へ
「水は行きたいところに行く」

地中の下水道に埋められた「小川」を復活させようとする計画がブロンクス区で進められている。気候変動で頻繁に発生する暴風雨の影響による洪水を防ぐためだ。地元の活動家や環境保護団体の関係者は数十年にわたり、再生に向けて取り組んできた。ニューヨーク・タイムズが6日、伝えた。
ウェストチェスター郡・ヨンカーズを源流とするブロンクス区の「ティベッツ・ブルック」。1912年ごろ、周辺の湿地帯を建設用地に開発するため、小川の水は排水溝に流された後、下水管に送られるようになった。年間約22億ガロンの水を、家庭排水や雨水を下水処理場に運ぶのに使われるのと同じ地下パイプに送り込む。老朽化した下水道設備は受け入れ容量が減っており、オーバーフローの原因になっている。
9月のハリケーン「アイダ」は市内随所で洪水を引き起こした。専門家によれば、老朽化した下水道インフラと気候変動という2つの危機に直面する中、埋もれていた水路を掘り起こすことで①下水道の容量軽減②下水処理場のコスト節約③緑地が増え、近隣住民の生活の質向上―などの効果がある。そして、再生された小川は都市の「自然インフラ」のような役割を果たすという。
別の専門家は「水は行きたいところに行く」と強調。大雨時には排水溝やパイプが埋まり、水は地上に戻ってしまうと説明している。
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